特定看護師が人工呼吸器の「卒業」をサポート!?~離脱支援の現場から~


こんにちは、SOUKIです!!久しぶりの投稿になっていまします💦

皆さん元気ですか?最近暑いですよね。熱中症に気をつけて、今日も看護楽しんでいきましょう!!

今回は、人工呼吸器について少し書いてみました。興味あるかたは、ご覧ください。

はじめに

人工呼吸器を使っている患者さんが、「そろそろ外せるかも?」というタイミング。
でもその判断って、簡単じゃないですよね。

そんな中、特定行為研修を修了した特定看護師が人工呼吸器の離脱に関わる機会が増えてきています。
今回は、特定看護師がどのように人工呼吸器離脱に関わっているのかを、8つのポイントで分かりやすくご紹介します!

①:なぜ離脱支援が重要なのか?

人工呼吸器の装着は、命を守る大切な手段ですが、長引けば合併症(VAP、筋力低下など)のリスクが高まります。
一方で、焦って離脱すると再挿管リスクも上がるため、絶妙なタイミングが必要です。

この「見極め」ができる人材として、特定看護師が注目されています。

②:特定看護師が関わるメリットって?

医師が全例に細かく介入するのは現実的に難しい現場。
そこで、特定看護師がプロトコルに基づいて判断・実施できれば…

  • 離脱判断の タイミングが早まる
  • 医師の負担が軽減され、チームの連携がスムーズに
  • 患者中心のケアが強化される

など、現場全体に好循環が生まれます。

③:ウィーニングってどうやるの?

ウィーニングとは、人工呼吸器から段階的に離れていくプロセス。
以下のような方法があります:

  • SBT(Spontaneous Breathing Trial)
  • Tチューブトライアル
  • PSV(Pressure Support Ventilation)での減圧トライアル

特定看護師は、これらをプロトコルに沿って選択・実施できるスキルを持っています。

④:ウィーニングプロトコルの実際

多くの施設で用いられているプロトコルの一例:

  • SpO₂ ≥ 90%、FiO₂ ≤ 0.4
  • PEEP ≤ 5 cmH₂O
  • 意識レベルがJCS 0〜1
  • 血圧が安定し、鎮静が浅い

こうした条件を満たせば、トライアル実施OK!となります。
特定看護師が判断して実行に移せることで、スピーディーな対応が可能です。

※これは一例なので、必ずしもこれではないです💦

⑤:離脱の成功を左右するポイントは?

成功の鍵を握るのは、“離脱の適正タイミング”。
以下のような観察ポイントが重要です:

  • 呼吸数・胸郭の動き
  • 意識レベル
  • 血液ガス(特にPaCO₂の変化)
  • 筋力(例えば握力など)
  • 栄養・水分バランス

特定看護師はこれらを総合的に見て、「今かどうか」を判断します。

⑥:現場のリアル〜成功例から見えること

たとえば、あるICUでは、特定看護師がプロトコルを運用し始めたことで、

  • ウィーニング開始までの時間:平均1.5日短縮
  • 離脱成功率:5〜10%向上
  • 再挿管率:変化なし or 軽度減少

という変化が見られました(※施設名:非公開の事例報告より)。
重要なのは、「安全を損なわずに効率化できた」という点です。

⑦:医師との役割分担・チーム連携

ウィーニングにおいては、以下のような役割分担が一般的: 職種主な役割 医師離脱戦略の策定、異常時の対応、最終判断 特定看護師プロトコル運用、観察・判断、離脱実施 呼吸療法士(RST)呼吸器設定、モニタリング 一般看護師ベッドサイドの観察、ケア支援

特定看護師が「中間役」として機能することで、連携がスムーズになります。

⑧:今後の課題と展望

制度上は可能でも、現場ではまだ課題も多くあります:

  • プロトコル運用が定着していない施設も多い
  • 法的責任の線引きがあいまいなケースあり
  • 他職種の理解不足による摩擦

しかし、これらは「制度の浸透」と「教育・実践」で乗り越えられる課題です。
今後は、看護師主導のプロトコル運用が、ICUや急性期医療をもっと進化させていくはずです。

おわりに

どうですか?少し、人工呼吸器の離脱に向けて何をしているか見えたでしょうか?

「人工呼吸器からの卒業」を、患者さんと一緒に歩んでいけるのが、特定看護師の魅力。

医師と看護師の間に立ち、科学的・実践的に支援するこの新しい役割は、今後さらに重要になっていくと思います。

少しでも、皆さんが興味をもってくれると嬉しいです。

この投稿に質問や意見を頂けると嬉しいです。SOUKIでした!では、また!!!

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